
こんにちは!ウルラの森の新人、グリーンです。
前回、リーダーのブラウン兄さんに「自分にぴったりの豆」を選んでもらって、僕の部屋には今、最高にいい香りのコーヒー豆があります。
でも……ここで新たな不安が。
「豆が良くても、淹れ方を失敗したら台無しになっちゃうのかな?」
「同じ豆を使っているのに味が変わるのってどうしてだろう?」
「どうしたら自分好みの味のコーヒーを淹れられるかな?」
僕が独りで悩んでいることを聞きつけて、村長の娘のシナモンが声をかけてくれました。

「グリーンくん、大丈夫だよ。コーヒーはちょっとしたコツと道具の性質を知るだけで、まるでお店のような『魔法の味』に変わるんだから。今日は私と一緒に、焙煎店直伝の一番おいしい淹れ方を練習してみよう!」
目次
- 準備するもの:美味しく淹れるための「三種の神器」
- ドリッパーの正体を知ろう!「浸漬法」と「透過法」
- シナモン流・黄金のレシピ(粉とお湯の量)
- 【実践】誰でもプロの味!失敗しないハンドドリップ手順
- 味が劇的に変わる!「温度」と「注ぎ」の魔法
- プロの裏技!「かくはん」が味を均等にする
- まとめ:さらに楽しむための次の一歩
準備するもの:美味しく淹れるための「三種の神器」

「シナモン、コーヒーを淹れるときに準備するものはドリッパーとペーパーだけでいいの?」

「もちろんそれでも淹れられるけど、誰が淹れても安定して美味しくしたいなら、この3つは揃えてほしいな!」
●コーヒースケール(キッチンスケール)
コーヒーは科学なの。粉の量とお湯の量を「1g単位」で測るだけで、味がピタッと安定します。
●細口のコーヒーケトル
これが一番の近道!
お湯を細く、狙ったところに落とすために必須。注ぎが安定すると、上達も驚くほど速くなるんだよ。
●温度計
今日のメインアイテム!お湯の温度は、味を左右する一番の魔法なんです

あとは、お気に入りのマグカップがあれば準備完了!
ドリッパーの正体を知ろう!「浸漬法」と「透過法」

「お店に行くと、穴の数が違ったり形が違ったりするけど、どう選べばいいの?」

「実はドリッパーには大きく分けて2種類あるんだよ。自分の好みに合わせて選んでみてね!」
①浸漬法(しんしほう)ドリッパー
お湯を一定時間「貯める」ことで、豆の成分をじっくり引き出すタイプ。
味が安定しやすく、初心者さんにも優しいのが特徴です。
主な種類:メリタ、カリタ、カリタウェーブ、クレバーコーヒードリッパーなど。
②透過法(とうかほう)ドリッパー
お湯が豆の間を「通り抜ける」スピードで味をコントロールするタイプ。
淹れ方次第で個性を出しやすい、こだわりのドリッパーです。
主な種類:ハリオV60、KONO式、ORIGAMI、クリスタルドリッパーなど。

「メーカーごとに内部の溝(リブ)の形が違うから、お湯の流れる速さが変わるの。
でもね、グリーンくん。
基本の淹れ方さえマスターすればどのドリッパーでも美味しく淹れられるから安心してね」
シナモン流・黄金のレシピ
コーヒーを始めたばかりの方がまず覚えるべき、焙煎店直伝のレシピです。
今回は透過法のドリッパーを使用した「1杯分」を基準に説明するね。
コーヒー粉:10gの場合
・注ぐお湯の総量:150g
・お湯の温度:88℃〜92℃(沸騰したてはNG!)

「お湯を沸騰させてそのまま注いじゃダメだよ。沸騰したお湯をケトルに移し替えたり、少し待ったりして温度を下げるのが、一番美味しい成分だけを引き出すポイントなの。」
2杯分なら20g、お湯の量も2倍にして試してね
沸騰したお湯の温度を下げてから注ぐのが一番美味しい成分だけを引き出すポイント
【実践】誰でもプロの味!失敗しないハンドドリップ手順
さあ、いよいよドリップ開始です!
スケールの上にサーバーとドリッパーをセットしてね。
ステップ①:ペーパーセットと粉の準備
ドリッパーの形に合ったペーパーをセットします。
台形ドリッパーなら台形ペーパー、円錐形なら円錐形ペーパーをしようしてね。
ドリッパーにペーパーを淹れたら、まずはお湯を淹れてドリッパーとカップをあたためてね。
粉にしたコーヒーを10gを入れたら、軽くゆすって表面を「平ら」にします。

これでお湯がムラなく行き渡ります。
ステップ②:最も重要な「蒸らし」
カップのお湯を捨ててから、ドリッパーの中心から細い湯柱でお湯を注ぎます。

スケールの表示が30gになったらストップ!
そのまま20秒〜30秒待ちます。

「あ!粉がモコモコ膨らんできた!」


「それがコーヒー豆が新鮮な証拠。コーヒーが『味を出す準備』をしている時間だよ。」
ステップ③:3回に分けて注ぐ(抽出本番)
ここからは「の」の字を描くように注いでいきます。

1回目:さらに30g注ぐ(合計60g)。
シナモン:一番濃くて美味しい成分が出ます。
2回目:さらに40g注ぐ(合計100g)。
3回目:最後に50g注ぐ(合計150g)。
注ぎ終わったとき、ドリッパー内にお湯が少し残っているくらいでドリッパーを外す

抽出したコーヒーに雑味を出さないコツだよ!
ステップ④:注ぎのコツ「湯柱を一定に」

「シナモンちゃん、お湯を注ぐスピードが難しいよ…。」

「2回目以降は、最初よりも少しだけ太い湯柱で、同じ速度をキープしてみて。ここで細口ケトルが威力を発揮するの。ゆっくり過ぎず、速すぎない、自分なりのリズムを見つけてね。」
味が劇的に変わる!「温度」と「注ぎ」の魔法

「さっき温度計が大事って言ってた理由、もっと詳しく教えて!」

「お湯の温度は、コーヒーの『性格』を変えちゃう魔法なんだよ。」
- 92℃以上(熱め):苦味が強く出る。シャキッとしたい時や、深煎り豆に。
- 88℃〜90℃(標準):バランス最高の黄金温度。まずはここを目指そう。
- 85℃以下(低め):甘みが出てまろやかに。酸味が苦手な人にもおすすめ。

「温度計があれば、『今日は苦いから次は少し下げよう』って、自分で味をコントロールできる。これって、すごくワクワクしない?」
コーヒーのお湯の温度は、コーヒー粉から「どの成分をどれくらい引き出すか」を決める、いわば味のボリューム調整のようなものです。
温度ごとに味がどう変わるのか、分かりやすく解説しますね!
①92℃以上(熱め)
【イメージ:ガツンと刺激的、力強い】
お湯の温度が高いほど、コーヒーの成分は「素早く、たくさん」溶け出します。
味の変化:苦味とコクが強く引き出されます。
キリッとした力強い味わいになります。
こんな時にオススメ:眠気を覚ましたい朝の一杯。
深煎り豆を、あえて苦味を強調して飲みたいとき。
たっぷりのミルクを入れてカフェオレにする時(コーヒーの味が負けません)。
注意点:温度が高すぎると、嫌な「エグ味」や「渋み」も出やすくなるので、手早く淹れるのがコツです。
②88℃〜90℃(標準)
【イメージ:バランス最高、優等生】
多くの焙煎店やカフェが推奨する「黄金の温度帯」です。
味の変化:甘み、酸味、苦味のバランスが最も整います。
その豆が持っている本来の個性が一番きれいに表現されます。
こんな時にオススメ:初めて買った豆を試すとき。
中煎り〜中深煎りの豆を淹れるとき。
迷ったらまずこの温度で淹れてみれば間違いありません。
③ 85℃以下(低め)
【イメージ:まろやか、甘い、優しい】
温度が低いと成分の抽出がゆっくりになり、刺激が抑えられます。
味の変化:苦味が抑えられ、「とろみ」や「甘み」を感じやすくなります。
角が取れた、丸みのある優しい口当たりになります。
こんな時にオススメ:リラックスしたい夜の一杯。
浅煎り豆のフルーティーな酸味を、トゲのない甘みに変えたいとき。
コーヒーの「苦味」が少し苦手な方。
注意点:低すぎると、十分に成分が出きらずに「薄い」と感じてしまうことがあります。

「シナモンちゃん、結局どの温度が一番いいのかな?」

「ふふ、実は正解はないんだよ!でも、最初は90℃で淹れてみてね。もし『苦すぎるな』と思ったら次は87℃に下げてみる。逆に『酸っぱいな』と思ったら92℃に上げてみる。そうやって自分だけの『魔法の温度』を見つけてね!」
温度計があると、この「実験」ができるようになるので、コーヒーがもっと楽しくなります。
プロの裏技!「かくはん」が味を均等にする

「よし、150g注ぎ終わった!すぐにカップに入れていいのかな?」

「ちょっと待って!ここでプロの隠し味。コーヒーの成分は、最初に出る方が濃くて、最後の方は薄いの。だから、カップに注ぐ前にサーバーをくるくるっと回して『かくはん』してね。これで味が均一になって、最後の一口まで美味しくなるよ。」
まとめ:さらに楽しむための次の一歩

「シナモン、ありがとう!自分で測って、温度を見て、ゆっくり淹れる。なんだか、この時間そのものがすごく贅沢な気がするよ。」

「そうでしょ?コーヒーはただの飲み物じゃなくて、自分のために使う『時間』そのものなんだよ。」
今日のポイントまとめ
- 道具を味方につける:スケールと細口ケトルは上達の近道。
- 基本の淹れ方は共通:ドリッパーの種類に迷わず、まずは「30-30-40-50」のレシピを覚える。
- 温度は魔法:90℃前後を基準に、自分の「好き」を探す。
最初は難しく感じるかもしれないけれど、何度か繰り返すと指先が感覚を覚えていきます。
失敗しても大丈夫。その一杯は、あなただけの特別な経験になります。

「よし、美味しいコーヒーが淹れられたから、次はシティに、『おしゃれで機能的な抽出器具』の話を聞きに行こうかな!」

「いいね!シティは道具のことになると止まらなくなるから覚悟してね(笑)」


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