こんにちは!ウルラの森のグリーンです。
ブラジル、インドネシア、エチオピア……世界中の個性を味わってきた僕ですが、今日シナモンが淹れてくれたコーヒーは、今までで一番「空の青さ」を感じさせるような、澄み切った味でした。

わあ……なんて綺麗で優しい味なんだろう。苦味も酸味も、すごく上品に整ってるね。
僕の感想を聞いて、シナモンが嬉しそうに頷きます。

その通りよ、グリーン。この豆は『アンデスブルー』。南米の屋根、アンデス山脈の標高2,000m近い高地で、空の青さを吸い込んで育った特別な豆なの。
今日は、知る人ぞ知る高品質コーヒーの産地、ペルーの秘密から「アンデスブルー」の美味しさの理由、そしてその陰にある人々の努力まで、たっぷりとお話しします!
秘境の産地ペルー!!なぜ今「アンデスブルー」が注目なの?

ねぇ、シナモン。ペルーのコーヒーって、今まであまり聞いたことがなかったけど、実はすごいところなの?

ええ、実はペルーは世界有数の有機栽培(オーガニック)コーヒーの産地なの。アンデス山脈の険しい斜面に小さな農園が点在していて、今まさにスペシャリティコーヒーの世界で熱い視線を浴びているのよ。
かつてのペルーは標高の高さゆえに輸送が難しく、その品質が世界に知れ渡るのに時間がかかりました。
しかし、近年その「クリーンで甘みが強い」特性が評価され、最高級の豆が「アンデスブルー」というブランド名で日本に届くようになったのです。
名前の由来:アンデスの「空の青」と「豆の青」

おっ、アンデスブルーの話かい? あの豆の名前には二つの意味があるんだよ。
通りかかったブラウンが教えてくれました。
天空の青: 栽培されているのは標高1,000m〜2,000m。遮るもののないアンデスの真っ青な空の下で育つことから。
生豆の青: 磨き上げられた生豆は、深く美しい「青緑色」をしています。これは、丁寧に精製され、密度がギュッと詰まっている証拠なんだ。
アンデスブルーの正体:標高2,000mが生む「寒暖差の魔法」

標高が高いと、どうして美味しくなるの?

それはね、厳しい寒暖差のおかげなんだ。夜の冷え込みが厳しいと、コーヒーの実は自分の身を守るために、糖分をしっかり蓄えるんだ。それが、飲んだ時の濃厚な甘みに変わるんだよ。
「ペルー アンデスブルー」は、主に北部のカハマルカ州などの高地で作られます。

ウォッシュド精製: アンデスの清らかな雪解け水を使って洗い流されるため、雑味が一切なく、水晶のように透き通った味わいに仕上がります。
最高等級G1: 厳しい選別をクリアした一握りの豆だけが、アンデスブルーの名を冠して輸出されます。
【テイスティング】アンデスブルーの味わい
この豆を一言で表すなら、「ナッツの香ばしさと、穏やかなシトラスの調和」です。
- 香り(アロマ): 炒りたてのアーモンドや、ミルクチョコレートのような甘く香ばしい香りが立ち上がります。
- 味わい(フレーバー): 派手な酸味ではなく、熟したオレンジのような優しい甘酸っぱさ。中盤からはキャラメルのようなコクが広がります。
- 質感(ボディ): 非常に滑らかで、引っかかりがありません。まさに「クリーンカップ(綺麗な味)」の代表格です。

派手すぎないけど、気づいたらカップが空になっている……そんな、毎日飲みたくなる味だね。
シナモン流:この「透明感」を濁らせないドリップ術

アンデスブルーの持ち味は『透明感』。それを壊さない淹れ方を教えるわね。
お湯の温度は「88℃前後」: 高すぎると苦味が出すぎて、アンデスブルーの繊細な甘みを消してしまいます。少し落ち着いた温度で、甘みをじっくり引き出して
中深煎り(シティロースト)がベスト: この豆のポテンシャルを一番感じるのは中煎り。ナッツの香ばしさとフルーティーな酸味の「中立地点」を楽しんで。
最後の一滴まで落とさない: 抽出の最後の方に出る「えぐみ」を避けるために、サーバーに予定の量が溜まったら、ドリッパーにお湯が残っていても外してしまいましょう。
スペシャルティコーヒーの新興地「カハマルカ」

グリーン、このアンデスブルーが作られている場所はね、今、世界中のコーヒー愛好家が注目している『スペシャルティコーヒーの新興地』なんだよ。
ペルー最北部、カハマルカ県。近年、南米随一のトップスペシャルティコーヒーの産地としても注目を浴びている産地のひとつです。
これまでは、カハマルカ県の中でもハエン市とその周辺のコーヒーが多く流通していましたが、昨今、新たに高品質なコーヒーを生産するほかの産地も開拓されています。
アンデスブルーが生産されている地域は、ハエン市から南西に、車で2時間ほどの場所にある「ラ・カピージャ」という地区。
数年前から農業技師の指導のもと、現地農家とともに品質向上に取り組み、高品質なコーヒーの生産が本格化している、まさにスペシャルティコーヒーの新興地なのです。
農家の未来を育む「Volcafe Way Project」

こんなに素晴らしいコーヒーが、どうして今まであまり知られていなかったんだろう……?

それには色々な事情があるんだが、最近は『Volcafe Way Project』という取り組みのおかげで、多くの農家が質の高いコーヒーを作れるようになったんだよ。
コーヒーの専門商社、ボルカフェが立ち上げた「Volcafe Way Project」。
これは、コーヒー農家が直面しているさまざまな課題に対して対応するために始まった取り組みです。
農家の収入向上を目指し、農業指導だけではなく、サステイナブルなビジネスとしてコーヒーを農家が行えるように支援を行なっています。
現在11か国でこのプロジェクトを実施し、総勢約250名の農業技師が多くのコーヒー農家たちとともに活動を進めています。

ペルーでは、2014年よりこのプロジェクトが開始されたんだ。栽培の環境調査から、作付けスケジュール、農園管理スケジュール、組合管理、苗木提供等、栽培にかかるさまざまな側面から支援を行なっているんだ。
また、組合運営が重要となるこれらの活動は、メンバー主体で向上していけるように、リーダーの育成にも力を入れています。
ペルーの現地では、微力ながらも淡々と地道な活動が続けられています。
そうしてつくられたコーヒーが、年々品質の向上を感じることができるのは、栽培技師のみなさんや農家さんたちの努力の証なのです。
まとめ:日常をリセットする、癒やしの一杯

ペルーの豆は、飲む人を急かさない。ゆったりとした時間が流れるアンデスの山々を思い出させてくれるんだ。

確かに。仕事で疲れた時や、静かに本を読みたい時に、このアンデスブルーがあれば最高のリセットになりそうだね!
「ペルー アンデスブルー G1」は、華やかすぎるコーヒーに少し疲れた時や、本当に質の良い「普通のコーヒー」を求めている方にこそ飲んでほしい、誠実な一杯です。
アンデスの青い空を思い浮かべながら、あなたもその清らかな魔法にかかってみませんか?
そして、この一杯の背景にある、人々のたゆまぬ努力と情熱にも想いを馳せてみてください。
ウルラの森では自家焙煎したコーヒー豆を『ULULA COFFEE ROASTER』というネットショップで販売しています。



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