こんにちは!ウルラの森の新人、グリーンです。
ブラジルのチョコ感、インドネシアの重厚感と体験してきた僕ですが、今日、シナモンが淹れてくれた一杯を飲んで、これまでのコーヒーの常識がひっくり返ってしまいました。

これ……本当にコーヒー? お花やレモンティーみたいな香りがする!
驚く僕に、シナモンが優しく微笑みます。

ふふ、それがエチオピアコーヒーの魔法よ、グリーン。特にこの『ジマ ゲラ農園』の豆は、目が覚めるほど清らかで美しいの。
今回はコーヒーの聖地エチオピアの基本から、精製方法で劇的に変わる「二つの顔」、そして最高等級「G1」を誇るゲラ農園の秘密までたっぷりとお話しします!
コーヒーの故郷エチオピアはなぜ「特別」なの?

ねぇブラウン、エチオピアのコーヒーはどうしてこんなにフルーティーなんですか?

それはね、エチオピアがコーヒーの『原産地』だからよ。そこには、まだ名前もついていないような野生の原種(在来種)がたくさん眠っているんだ。
エチオピアは約1000年以上前からコーヒーが自生していた場所。
他の国が「特定の品種」を外部から持ち込んで育てているのに対し、エチオピアは「マザー・ツリー」から受け継がれた多様な原種が混ざり合っているんだよ。
香りの爆弾: ジャスミンやシトラス、ベリー……。他の産地では真似できない圧倒的な「花の香り」と「果実味」が最大の特徴です。
紅茶のような軽やかさ: 苦味が少なく、まるで上質なアールグレイを飲んでいるような心地よさがあります。
この多様性が、エチオピアを「香りの宝庫」といわれている理由なのです。
知っておきたい「ウォッシュド」と「G1」の意味
今回の主役、「エチオピア ジマ ゲラ農園 ウォッシュ G1」。
この長い名前に隠された「美味しさの暗号」を解読しましょう。
「ウォッシュ(水洗い式)」とは?
コーヒーの実の皮と果肉を、水を使ってきれいに洗い流してから乾燥させる方法です。
味の影響: 雑味がなく、酸味がパッと明るく際立ちます。エチオピア特有の「透き通るような香り」を楽しみたいなら、断然ウォッシュドがおすすめです。
「G1(グレード1)」とは?
エチオピアの輸出規格で、最高ランクを指します。
300gの生豆の中に欠点豆(不良品)がほとんどない、極めて厳しい選別をクリアしたエリート中のエリート。
これが「濁りのない、美しい味」の正体なんです。
ゲラ農園(Gera Estate)の正体:標高2,000mの楽園

『ジマ』っていうのは地域の名前だよね? その中にある『ゲラ農園』ってどんなところなんですか?

おっ、いい質問だね。ゲラ農園はエチオピア西部のジマ地方にある、環境保護にとても熱心な素晴らしい農園だよ。

天空の標高: 標高は驚きの1,880m〜2,180m。富士山の5合目付近に近い高さで、空気が薄く寒暖差が激しい場所です。
ゆっくり熟す: 厳しい環境でコーヒーの実がゆっくり時間をかけて熟すため、その中に凝縮された「甘み」と「酸」が他とは桁違いに強くなります。
環境への配慮: 豊かな原生林を守りながら栽培する「シェードツリー」農法を徹底しており、鳥たちの歌声が響く自然豊かな場所で作られています。
この豆を一言で表現するなら、「白い花とレモングラスのワルツ」。
ジャスミンのような香りに、ハチミツを垂らしたレモンティーのような上品な甘みが特徴です。
エチオピアコーヒーの二つの顔:ウォッシュド vs ナチュラル
エチオピアコーヒーの奥深さは、精製方法によって「まるで別人のように」味が変わることにあります。

同じエチオピアなのに、味がそんなに違うんですか?

そうよ。清らかなウォッシュドと、妖艶なナチュラル。
グリーンはどっち派かしら?
ウォッシュド(水洗い式):清らかで花のような香り
味の傾向: クリーンでクリア。レモンやベルガモットのような柑橘系の明るい酸味。
おすすめのシーン: 目覚めの一杯、リフレッシュしたい時。紅茶のような感覚で楽しめます。
ナチュラル(自然乾燥式):濃厚でベリーのような香り

ナチュラルはね、果肉がついたまま天日で乾燥させるから、果実の甘みが豆にギュッと凝縮されるんだ。
ナチュラルのコーヒー豆だと、『グジ シャキッソ村 TADE GG農園』とかが有名だね。
味の傾向: ストロベリーやブルーベリーのような完熟ベリーの甘み。ワインのようなコクと芳醇なアロマ。
おすすめのシーン: デザートと一緒に、ゆっくり過ごしたい午後のひとときやリラックスしたい夜に。
徹底比較!エチオピアのコーヒーの香りを最大限に引き出すドリップ術

どちらが良い悪いじゃなくて、好みの問題だね。
例えるなら、ウォッシュドは『澄み切った清流』、ナチュラルは『トロピカルな果樹園』ってところかな。
それぞれの個性を引き出す、シナモン直伝のドリップ術を比較してみましょう。
【比較表】エチオピア ウォッシュド vs ナチュラル
| 特徴 | ウォッシュド(水洗い式) | ナチュラル(自然乾燥式) |
| 精製工程 | 果肉を洗い流し、豆を乾燥 | 果肉付きのまま、丸ごと乾燥 |
| 味の傾向 | クリア、明るい酸味、フローラル | 濃厚、ベリー、ワイン、甘み強 |
| 代表的な香り | ジャスミン、レモン、ベルガモット | ストロベリー、ブルーベリー、ラム |
| ドリップのコツ | 高温(92℃)で素早く抽出 | やや低温(88℃)でじっくり蒸らす |
| 推奨器具 | ハリオ V60(円錐形) | カリタ ウェーブ(平底型) |
まとめ:一杯で巡るエチオピアの香りの旅
エチオピアコーヒーは、コーヒー豆の精製方法によって全く異なる表情を見せてくれます。
- スッキリ華やかな「ウォッシュド」
- 濃厚でベリーな「ナチュラル」
どちらもエチオピアが持つ豊かなテロワールと、伝統的な知恵が詰まった芸術品です。
テロワールとは:気候・土壌・地形など、その土地ならではの自然条件がブドウやコーヒーなどの農産物に影響し、最終的な味わいを決めるという考え方
「コーヒーは苦いもの」という固定観念を捨てて、このフルーティーで花束のような一杯を体験してみてください。きっと、あなたのコーヒーライフに新しい彩りが加わるはずです。

次にあなたが淹れる一杯が、最高の時間になりますように。
ウルラの森では自家焙煎したコーヒー豆を『ULULA COFFEE ROASTER』というネットショップで販売しています。

100g:700円 / 200g:1,100円


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