「ウルラの森」へようこそ!道具部屋の主・シティと、今日も新しい道具に興味津々のグリーンが、奥深い「円錐形ドリッパー」の世界をご案内します。
見た目はどれも似ているけれど、実は一滴の味を左右する「設計思想」が全く違う円錐形ドリッパーたち。
今回は定番から新星まで、5つの名作を徹底比較します!
こんにちは!ウルラの森のグリーンです。
最近、ハンドドリップに慣れてきたのですが、ふと棚を見ると円錐形のドリッパーっていろんな種類があることに気づきました。

ねぇ、シティ。円錐形のドリッパーって、結局どれも同じ『三角形』じゃないですか。
リブ(溝)の形がちょっと違うだけで、そんなに味が変わるものなんですか?

ははは、グリーン、それは禁句だよ。その『ちょっとした違い』に、各メーカーが何十年もかけて辿り着いた、血と汗と涙の設計が詰まっているんだ。
今日は円錐形ドリッパーの『五大名作』を並べて、その個性を解剖してみようか。
なぜ「円錐形」が愛されるのか?台形との違い

そもそも、昔ながらの台形ドリッパーと何が違うんでしょう?

一番の違いは『お湯の通り方』だね。
台形はお湯が底に一度溜まってから抜けるけれど、円錐形は底に大きな穴が一つあるだけ。つまり、注ぐスピードがそのまま味に直結するんだ。
お湯が深く通る: 粉が縦に厚く積もるから、お湯が成分をしっかり抱え込んで落ちる。
コントロールの自由: 早く注げばスッキリ、ゆっくり注げば濃厚に。自分の手で味を作れるのが円錐形の醍醐味なんだよ。
円錐形ドリッパーの違いを決める「リブ」の正体

ドリッパーの内側にある、あのスジ(溝)のことですよね?

そう、それが『リブ』だ。
ペーパーフィルターとドリッパーが密着するのを防いで、空気の通り道を作る役割がある。
この空気の流れ(エアフロー)をどうデザインするかで、お湯が落ちるスピードが決まり、味が決まるんだ。
円錐形が主流なのは、注ぐスピードで味をコントロールできる自由度があるから。
そして、粉が縦に厚くなるから成分をしっかり引き出せる。
この『自由』をどう操るかが、リブの設計なんです。
五大円錐ドリッパー「五者五様」の個性比較

それじゃあ、現在主流の5つのドリッパーを、それぞれの特徴と一緒に見ていこう。
① 世界基準のスタンダード:HARIO(ハリオ)V60
「迷ったらこれ」と言われる、世界中のバリスタが愛用する王道です。
- リブ: 渦巻き状の「スパイラルリブ」が上まで伸びている。
- 特徴: お湯がスムーズに抜けやすく、雑味が出る前に抽出を終えられる
- 味わい: スッキリ、華やか、クリア。

あ、これコンビニでもペーパーが売ってるやつだ!一番手に入りやすくて安心感がありますね。
② 職人の「溜め」の技術:KONO(コーノ)名門ドリッパー
「コーヒーはコクと甘みだ」というプロや愛好家に根強く支持されています。
- リブ: 下の方だけに短いリブがある。上部はツルツル。
- 特徴: 上部にリブがないことでペーパーが密着し、お湯が横から逃げずに中心に集中する(浸漬状態を作る)。
- 味わい: 濃厚、とろりとした質感、強い甘み。

少し技術がいるけれど深煎りの豆をじっくり淹れたときの旨みは、他の追随を許さないよ。
③ 理想の流れを追求した進化形:CAFEC フラワードリッパー
近年、急速にファンを増やしている「お花」の形をしたドリッパー。
- リブ: 花びらのような曲線。
- 特徴: リブが非常に深く、ペーパーと壁の間に大きな空気層ができる。
- 味わい: 雑味が一切ない、驚くほどクリーンな味。

見た目が可愛いだけじゃなくて、円錐形の弱点である『詰まりやすさ』を解消しているんですね!
④ 美しさと機能の融合:ORIGAMI(オリガミ)ドリッパー
まるで折り紙を折ったような20の溝が特徴。バリスタの世界大会でも使用されました。
- リブ: 深く鋭い縦溝が20本。
- 特徴: 溝が深いため、お湯の抜けが抜群に早い。また、円錐形だけでなくウェーブフィルターも使えるハイブリッド仕様。
- 味わい: 豆の個性をダイレクトに伝える、明るい酸味。

陶器製のカラフルなバリエーションも魅力だね。インテリアとしても最高だけど、実は非常に計算されたプロ向けの道具なんだ。
⑤ 乱反射する光の芸術:Key Coffee クリスタルドリッパー
宝石のようなダイヤカットが目を引くドリッパー。
- リブ: ダイヤ形状の突起が交互に配置されている
- 特徴: リブが「線」ではなく「点」で支えるイメージ。お湯がジグザグにゆっくりと、均一に流れるように設計されている。
- 味わい: 苦味と酸味のバランスが良い、マイルドな味。

これ、光が当たるとキラキラして綺麗!注いだお湯が宝石の中を通っていくみたいでテンション上がります。
【保存版】円錐形ドリッパー比較表
グリーン:「シティさん、これまでの話をまとめるとこんな感じですか?」
| ドリッパー名 | リブの形状 | 抜けの速さ | 味の傾向 | おすすめの豆 |
| HARIO V60 | スパイラル(渦) | 早い | スッキリ・華やか | 浅煎り・中煎り |
| KONO 名門 | 下部のみ直線 | 遅い | 濃厚・甘い | 中深煎り・深煎り |
| CAFEC フラワー | 花びら曲線 | 非常に早い | クリア・雑味なし | 浅煎り・中煎り |
| ORIGAMI | 20の縦溝 | 最速級 | 明るい酸味・軽快 | スペシャルティ全般 |
| クリスタル | ダイヤカット | 普通〜早い | 均一・バランス | 中煎り |
初心者が選ぶなら?「材質」の落とし穴

シティさん、陶器やガラスの方が美味しそうに見えますけど、やっぱり素材も大事ですか?

実は、初心者の方に一番おすすめなのは『プラスチック製』なんだ。
温度が安定する: 陶器はしっかり温めないと、お湯の温度を奪ってしまう。プラスチックは熱を奪いにくく、抽出温度が安定しやすい。
安い・軽い・割れない: 毎日使う道具として、この『気軽さ』は最大のメリットだよ。
初心者が選ぶ円錐形ドリッパー「最初の一台」診断!あなたのドリッパーはどれ?

ねぇ、シティ。それぞれドリッパーごとに特徴が違うから、5つの中から1つを選ぶっていうのはちょっと難しいよ。

そうだね。それじゃ、直感で選択できる「あなたにぴったりの円錐ドリッパー診断」を作ったから、これを試してごらん。ブログを見に来てくれたみんなもグリーンと一緒に試してみてね。
Q1:コーヒーに求める「一番の要素」は?
まとめ:ドリッパーは「冒険」への入り口

あなたはどのドリッパーになったかな?ドリッパーを変えるのは、カメラのレンズを変えるようなもの。同じ豆でも見える景色が変わるんだよ。
円錐形ドリッパーは、注ぎ方ひとつで味が変わる自由な道具です。
ぜひ、あなたの直感に響く一台を選んで、ハンドドリップという名の「静かな冒険」に出かけてみてください。
「ウルラの森」のでは「あなたにぴったりの円錐ドリッパー診断」を作成しました!ぜひお試しください。
「失敗したくない、王道を往きたい」 → HARIO V60(どこでもペーパーが買えて安心!)
「ミルクに合うような、濃厚で甘いコーヒーが淹れたい」 → KONO 名門ドリッパー(じっくり旨みを引き出そう!)
「雑味のない、スッキリした高級な味を楽しみたい」 → CAFEC フラワードリッパー(抜けの良さは快感!)
「豆の個性を出したい、見た目にもこだわりたい」 → ORIGAMI ドリッパー(飾っても使っても満足度◎!)
「苦すぎず、酸っぱすぎず、バランス良く淹れたい」 → クリスタルドリッパー(安定感抜群の優等生!)


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