「粒度は完璧! でも……お水は何を使えばいいの? コーヒーの味を決める“水”の秘密」

コーヒー

「ウルラの森へようこそ」新人のグリーンです。

前回の記事で、コーヒーの味を大きく左右する「粒度(挽き目)」について学んだグリーン。

ミルの扱いにも慣れ、ようやく自信がついてきた……はずでした。

しかし翌朝、彼はまたキッチンで首をかしげています。

プロローグ:粒度は完璧なのに味が安定しない?

グリーン
グリーン

昨日と同じ豆、同じ挽き目、同じ淹れ方なのに、なんだか味が違う気がする……。

僕、また何か間違えちゃったのかな?

困り顔のグリーン。

そこへ、ブラウンがやってきて肩を叩きました。

ブラウン
ブラウン

間違っちゃいないさ。むしろ、いいところに気づいたね。

粒度もレシピも同じなのに味が変わるとしたら……原因は“水”だ

シティ
シティ

そうだね。コーヒーの99%は水。

水はね、抽出のスピードも、味の出方も、香りの立ち方も変えてしまう『気まぐれ』な要素なんだよ。

グリーン
グリーン

99%が水……! 水って、ただの脇役じゃないんですね!


そう、コーヒーの世界は“水”を知ることで一気に深まります。

今回は、ウルラの森の仲間たちと一緒に、コーヒーの味を決める「水」について徹底的に学んでいきましょう。


軟水と硬水:味を変える“硬度の魔法”

水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を「硬度」と呼びます。

シティ
シティ

日本の水道水の多くは軟水(硬度100mg/L未満)だ。

味がまろやかでクセがないから、豆の香りが素直に引き立ち、酸味や甘みがクリアに感じられるんだよ。

ブラウン
ブラウン

逆に海外に多い硬水(硬度100mg/L以上)は、ミネラルがコーヒーの成分と強く反応してしまう。

苦味や渋みがガツンと出やすくなるから、抽出が安定しにくいんだ


水道水は使っていい?「塩素」へのひと手間

グリーン
グリーン

日本の水道水ならそのままでも美味しいはずですよね?

ブラウン
ブラウン

質は高いが、天敵がいるんだ。

それが『塩素(カルキ)』だ。

塩素が残っていると、せっかくの香りが“ツン”と消されてしまうんだ。

でも対策はとっても簡単だ!


  • 浄水器を通す: 最も手軽で効果的。
  • 汲み置きする: 30分ほど置くだけでも塩素は抜ける。
  • 一度沸騰させる: 5分ほど沸騰させて冷ますとクリアに。


ミネラルウォーターを選ぶなら?「黄金のバランス」

シティ
シティ

コンビニやスーパーで買えるお水も、実は硬度がバラバラなんだ。

一覧にしてみたから参考にしてみて。


【最新版】主なミネラルウォーターの硬度・成分一覧

商品名硬度(約 mg/L)分類  コーヒーへの影響・特徴
い・ろ・は・す27 〜 71.1軟水採水地で異なりますが、基本は超軟水。繊細な酸味に。
サントリー 天然水(南アルプス)30軟水非常にまろやか。浅煎りの華やかな香りに最適。
クリスタルガイザー38軟水癖がなく、安価で手に入りやすいため基準にしやすい。
ボルヴィック (Volvic)60軟水世界基準の軟水。甘みとボディのバランスが良い。
サントリー 天然水(阿蘇)80軟水軟水の中ではミネラルが多め。しっかりしたコクが出る。
エビアン (evian)304硬水苦味や渋みが強く出やすく、好みが分かれます。
ヴィッテル (Vittel)315硬水口当たりが重く、コーヒーの味がどっしりします。
コントレックス (Contrex)1468超硬水コーヒー成分が反応しすぎて、独特の味になることも。


豆のタイプ(焙煎度)に合わせた選び方ガイド

豆のタイプに合わせてお水を選び分けると、よりのコーヒーが楽しくなりますよ。


「浅煎り・中煎り」のフルーティーさを楽しむなら

おすすめ:サントリー天然水(南アルプス)、い・ろ・は・す

理由: ミネラルが邪魔をせず、豆が持つ「明るい酸味」がストレートに伝わります。

「深煎り」の甘みとコク、パンとの相性を楽しむなら

おすすめ:ボルヴィック、サントリー天然水(阿蘇)

理由: 適度なミネラルが、深煎り特有の「甘み」をどっしりと受け止めてくれます。

グリーン
グリーン

ボルヴィック以外にも、こんなに選択肢があるんですね!

同じ『軟水』でも、南アルプスと阿蘇では味が違うなんて……

シティ
シティ

そうなんだ。

繊細な味を楽しみたい時は低めの軟水、力強い味にしたい時は少し高めの軟水、という風に使い分けるのがプロのコツだよ

ブラウン
ブラウン

ウルラの森の深煎り豆なら、まずは阿蘇の天然水ボルヴィックあたりで試してみるのが、一番パンに合う『力強さ』が出るからオススメだ!



コーヒーの99%は「水」だから味が変わる

コーヒーは、豆の成分を“水”に溶かし込む飲み物です。

つまり、水の性質が変われば、同じ豆でもまったく違う味になります。

シティ
シティ

水はね、抽出のスピードも、味の出方も、香りの立ち方も変えてしまう。

豆よりも、器具よりも、実は水が一番“気まぐれ”なんだ。


水の性質を決める大きな要素は 「硬度」 と 「ミネラル」。 これが味の方向性を左右します。

軟水と硬水:味を変える“硬度”とは?

水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれています。

この量によって、水は「軟水」と「硬水」に分かれます。

● 軟水(硬度0〜100mg/L)

日本の水道水の多くがこの軟水にあたります。

  • 味がまろやかでクセがない
  • コーヒーの香りが素直に出る
  • 苦味や渋みが出にくい


● 硬水(硬度100mg/L以上)

海外のミネラルウォーターに多いのが硬水にあたります。

  • ミネラルが多く、味が重い
  • 苦味が強く出やすい
  • 抽出スピードが変わりやすい


シティ
シティ

硬水は抽出が遅くなったり速くなったり、安定しないんだ。

だからコーヒーには軟水が圧倒的に向いているよ

グリーン
グリーン

じゃあ、まずは軟水を選べばいいんですね!


水道水は使っていい? 塩素はどうする?

日本の水道水は世界的に見ても品質が高く、コーヒーに向いています。

ただし、ひとつだけ注意点があります。

ブラウン
ブラウン

それが塩素なんだ。

塩素が残ってると、せっかくの香りが“ツン”と消されてしまうんだ。

ただし、塩素の対策は簡単におこなえるんだ。


●塩素の対策は簡単

  • 浄水器を通す
  • 汲み置きして30分置く
  • 一度沸騰させて冷ます

これだけで、味が驚くほどクリアになるから試してみてね。

グリーン
グリーン

水道水でも、ひと手間で美味しくなるんですね!


今日からできる「水選び」実践ステップ

1.まずは「浄水した水道水」を基準にする

日本の水は優秀。ここを「いつもの味」に設定。



2.味がぼやけるなら、硬度60前後の軟水を試す

ミネラルが少しあると、味がハッキリ立ちやすくなります。

3.苦味が強いなら、より低い軟水へ

深煎りで苦味が刺さる時は、超軟水(硬度30以下)にすると角が取れます。


4.2種類の水で「飲み比べ」をする

水が“抽出のコントローラー”であることを体感しましょう!

エピローグ:水を制する者は、コーヒーを制する

グリーン
グリーン

同じ豆なのに、水だけでこんなに味が変わるなんて……。

水は豆の魅力を邪魔しない『名脇役』であればいいんですね

ブラウン
ブラウン

粒度を知り、水を味方につけた。

君はもう立派なコーヒー愛好家への道を歩んでるよ。

シティ
シティ

君が『これだ!』と思える、理想のバランスが見つかるのを楽しみにしてるよ。

コーヒーの世界は、粒度を超えて“水の宇宙”へ。

あなたの一杯が、今日よりもっと美味しくなりますように。

お水にこだわったら、次は「温度」?

「アツアツ vs 少し冷まして。お湯の温度で変わるコーヒーの表情」

お楽しみに!

☕ ULULA COFFEE ROASTER

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